在日韓民族慰霊塔鐘堂本堂雪山(石灰岩)阿弥陀堂庭園山門(風神雷神門)高麗王若光の墓

在日韓民族慰霊塔鐘堂本堂雪山(石灰岩)阿弥陀堂庭園山門(風神雷神門)高麗王若光の墓

山門(風神雷神門)

日高市指定文化財。瓦葺総欅木造二層楼閣、大きさ建築様式共に近郷稀にみる優美さと重厚さを備えた建造物である。天保初年~3年に完成、棟梁は北足立郡立村立川氏と小瀬戸安藤直蔵氏である。楼閣二階の山号額は江戸の住人中村入道景蓮の書。天上画は龍、鳳凰共に江戸の画師南沢による。門左右に風神、雷神を祀り、階上に大日如来、七観音、十六羅漢が配祀されている。

高麗王若光の墓

市指定文化財。五個の砂岩を重ねた多重塔で、下部に四仏が刻まれてあったが石質が軟らかく永い年月の風化により、今は明らかではない。鎌倉期以前の建立、境内が後方に移ったため山門右手に位置している。昭和46年御霊家並に周辺を修復。

庭園

山水を取り入れ山の傾斜を利用した庭園。本来東側にある書院・茶室より望むように設計されていたが、池と庭を広げ植栽と庭石の配置を工夫して、中門をくぐった南側正面からと、本堂前舞台より見下ろす北側の三方より楽しむことができる。

阿弥陀堂

市指定文化財。足利時代の国宝的建築と稲村担元氏によって証明されている当山最古の木造建築である。寺記に「宝永年間高岡村金子六左衛門為父母菩提再建之」とある(第34世賢敝代宝永3年正月~9月改修)。本尊は阿弥陀如来三尊(行基作)、左手に武蔵野観音霊場本尊聖観音、他に十王尊を祀る。

本堂

平成12年、京都神護寺をモデルにした本堂は、平茂寺立川流宮大工九代目石川吉登渾身の作、総欅造り・三手先出組とし軒先の出二軒半・内陣には最大直径2尺3寸の大柱を用い、古式に則り造営された百余坪の重厚な伽藍である。本尊に不動明王を祀り大日如来、釈迦如来、地蔵菩薩、愛染明王、観音・勢至菩薩を配祀、堂内左手に若光守護仏聖天尊が祀られている。本堂前からの眺望はすばらしく、高麗郷を一望、遠く東方には埼玉新都心のビル群、南西方に丹沢・奥多摩の山並み富士山を望むことができる。

雪山(石灰岩)

本堂造成時に出現した石灰岩の大塊。釈尊の前世譚「雪山童子」にちなみ名付く。7月には岩肌をはうノウゼンカズラの花が美しい。

鐘堂

現在建設中、2019年完成予定

在日韓民族慰霊塔

終戦前三六年間に亡くなった在日韓民族無縁仏の慰霊・供養を願い、尹炳道氏が私財を投じ造成建立。基壇を合わせ高さ十六米の石塔は日本最大級、下部に納骨室を備えている。域内には朝鮮様式の八角亭、檀君、広開土大王、王仁博士など韓民族の偉人の石像が並び、異国情緒豊かな霊域となっている。